一級建築士の空き家コラム

地域のコミュニティに空き家を

ニュースなどでも地域コミュニティや居場所づくりというキーワードが多くなってきました。

最近のまちはご近所さん同士の交流やつながりが弱まってきています。原因は過剰なプライバシーや核家族化、最近では新型コロナウィルスなど様々な原因が重なっていると思います。ただ、地域コミュニティが人にとって不要かというとそうではなく、ご近所づきあいは面倒であるという反面、共助の重要性もあり住民同士のゆるやかなつながりは一定必要だと思います。

コミュニティの場を作ろうとすると施設にそれなりの費用がかかります。ただ、居場所づくりには経済的な生産性は低く居場所ができないのが現状です。このような場所では「空き家」を改修する方法が大きく役立ちます。改修であれば新築に比べコストが低く、使われていない建物を地域へ還元することができます。